非常持出袋の中身のリストや選び方を中心にもしものときのための情報をお伝えしますニャン

その10 大震災をシミュレーション在宅避難編

20XX年 7月26日 午前11時40分

被災してから3日目

ミケちゃんは家でお昼の用意をします。

電気も水道もガスもまだ復旧していないので、簡単に食べられる非常食で済ませることにしました。

010_ももちゃん_食事

桃ちゃんには野菜チップスアルファ米のお粥をあげました。

自分はアルファ米の五目ごはんを食べました。

桃ちゃんは、いつもと違う食事のせいか、あまり食が進みません。

「ばにゃな、ばにゃにゃー」

大好きなバナナが食べたいのか、昨日も「ばにゃにゃ、ばにゃにゃ」と何度も言っていました。

「ごめんね、バナナはないのよ。お願いだから少しでも食べて」

桃ちゃんは、野菜チップスは袋に戻して、

みかんの缶詰を開けて、桃ちゃんにあげました。

果物の缶詰はこれで最後です。

 

(桃が食べないのは、好きなものが食べたいだけじゃなくて、環境が変わってしまったことによるストレスもあるのかな。。。)

まだ、外に連れ出すのは危ないので、家にこもりきりになってしまっているのも

ストレスの原因かもしれないとミケちゃんは思いました。

でも、それよりも大きいのは、やっぱり。。。

(お願いだから、無事でいて欲しい)

ミケ夫君のことを思い、ミケちゃんは祈るような気持で桃ちゃんを抱きしめました。

 

 

20XX年 7月26日 午後13時20分

ミケちゃんは、桃ちゃんを連れて避難所へやってきました。

ラジオで、都心部の鉄道が一部復旧したと聞き、

もしかしたらミケ夫くんが待ち合わせ場所の避難所にいるのではないかと思ったのです。

ですが、ミケ夫くんはいませんでした。

家族を探す人達が利用する掲示板にもミケ夫君からの伝言はありません。

自分が書いたメモとミケ夫くんの写真が貼った時のままの状態で残っています。

(うちの沿線の電車はまだなんだから、戻ってきているわけないか。。。)

桃ちゃんが、「パパ、パパ」と言って写真を指差します。

「ごめんね、桃。桃も早くパパに会いたいよね」

ミケちゃんは悲しい気持ちを顔に出さないようにして、

小学校の校舎の、子供たちが避難している教室に行きました。

010_掲示板を見た親子

桃ちゃんには不要になった離乳食やおもちゃとサイズアウトしたおむつの余りが家に少しあったので、

それを差し入れとして持ってきていたのです。

そして、帰りに給水車から水をもらって帰りました。

 

 

ライフラインが復旧していないため、

料理をしなくても食べられる非常食をミケちゃん達は食べていましたね。

さらに、避難所に来ていた給水車から水をもらって帰っていましたね。

 

ライフラインで一番最初に復旧しやすいのは電気です。

水道やガスは地下を通っているので、電気よりも時間がかかる場合が多いです。

どのくらいで復旧するかについては、その震災の状況や場所によってまちまちですので

何とも言えませんが、

 

電気がすべての世帯で復旧したのは

熊本地震でも、東日本大震災でも1週間、

 

水道が9割以上の世帯で復旧したのが

東日本大震災で1週間、

熊本地震で3週間

 

ガスが9割以上の世帯で復旧したのが

東日本大震災で2週間

熊本地震で5週間

 

だったそうです。(参考:危機回避.COM http://kiki-kaihi.com/?p=597)

 

非常食はお腹が膨れることばかりを考えて、

炭水化物ばかりに栄養が偏りがちです。

ですが、大災害がひとたび起こると、非常食を長く食べ続けることになります。

高齢者や小さな子供は、ストレスなどで食が進まなくなる場合もあります。

できるだけそういった方のために、備蓄品に普段から食べている食品や、

好みのものを入れておくようにしましょう。

 

また、さらに長引くと、野菜不足からビタミンなどが不足し、

風邪をひきやすくなったり、便秘になる方も多いです。

また、非常食は普通の食事よりも、

食事に含まれる水分の量が少ないという事をしっておきましょう。

その分、飲料水は余裕をもって備蓄しておきたいものです。

 

ミケちゃんは桃ちゃんの心配をしていますが、

夫のミケ夫くんが帰ってこないことで、

ミケちゃん自身もかなりストレスを抱えているようです。

ミケ夫くんは無事なのでしょうか?

 

大震災をシミュレーションその010