非常持出袋の中身のリストや選び方を中心にもしものときのための情報をお伝えしますニャン

その9 大震災をシミュレーション 避難所編

20XX年 7月25日 午後1時00分

避難所ではお昼ご飯の炊き出しが行われています。

また、とても日差しが強いこの日は、飲料水を欲しがる人が大勢いました。

いつ支援物資が届くかわからない状況の今、

飲料水が足りるかどうかがとても不安でしたが、熱中症予防のためにも、一人に1つ行き渡るように配布しました。

また、避難中、座りっぱなしでいるとエコノミー症候群にかかる恐れがあるので、適度に体を動かすようにとみんなで声を掛け合いました。

009_ペットボトル_配る

その他、喫煙場所を決めたり、ペットと一緒に避難してきた人たちのための場所を設定したりと、

ルールがはっきりと決まってくると秩序が生まれ

昨日のような混乱が起こることも減ってきました

避難所の運営を引き受けている人達は大変そうでしたが、

何かあったときは、必ず話し合いをし、決まったことはみんながいる場所できちんと発表することを徹底し、

不安が疑心暗鬼を産まないようにと努力していきました。

 

その甲斐あって、多少の問題が起こっても、大きな混乱が再び起きることはありませんでした。

 

 

20XX年 7月25日 午後16時50分

黒助くんが小学校の避難所にやってきました。

クロちゃんは体育館にいると聞き、向かいます。

 

すると体育館の入り口のそばにあった掲示板に

クロちゃんの字で、「夫の黒助をさがしています。」という内容のメッセージが貼ってあるのを見つけました。

(俺のことを一人で待っていてくれたんだな。不安な思いをさせてしまったな)

と、黒助くんは思いました。

体育館に入るとおじいさんやおばあさん達 数人と楽しそうに、お話をしているクロちゃんをすぐに見つけました。

「クロ!」

大きな声で呼ぶと、クロちゃんはこちらを振り返ります。

「黒助!」

クロちゃんは、黒助くんに抱きつこうとして椅子から立ち上がり、

足の痛みで転んでしまいました。

黒助くんはすぐに駆け寄り、クロちゃんを抱きしめてあげました。

009_黒助とクロちゃん

「良かった!なかなか連絡が取れなくて、心配だった」

「ごめんね!ごめんね。。伝言ダイヤルのこと知らなくて。。」

「無事ならそれでいいんだよ」

二人はしばらく抱き合っていました。

周りの人達はみんな二人を見て、自分のことのように喜びました

 

 

避難所にはたくさんの人が避難にやってきます。

みんなそれぞれいろいろな事情を持っています。

病気やけがの状態、家庭の事情、年齢や国籍、考え方の違い、普段の生活の仕方だって個人個人で違ってきます。

そういったたくさんの他人と一緒にしばらく生活していくことになるのです。

どうしても意見の違いや考え方の違いなどから問題や衝突が起こることがあると思います。

譲り合いや助け合いはもちろんですが、

そういったことをするためにも、話し合いをよくして

ルールやマナーを守り

少しでもみんなが気持ちよく避難生活を送れるようにしましょう。

 

我慢をすることももちろんあると思いますし、それも大切なことですが、

我慢をするだけでなく、気持ちを伝える努力も大切なことです。

あなたが思うことは他の方も思っていることかもしれません。

弱い人ほど、自分の気持ちを押し殺してしまうこともあるので、

配慮してあげられると良いと思います。

 

トイレの問題は避難生活では深刻です。

トイレに行く回数を減らそうと水分をとらないようにする方もいますが、

夏は熱中症などの危険もありますし、

夏でなくとも、エコノミー症候群になってしまう危険があります。

適度な水分補給を忘れないようにしましょう。

 

冬場は寒さ対策も深刻です。

洋服をたくさん着たり、新聞紙やラップを身体にくるんだりと対策をとりましょう。

床や地面から体温を奪われないように気を付けることも大切です。

 

衛生面もとても大切です。

非常時だからこそ病気などにかからないようにしたいところですが、

避難生活が長引くと、食事の偏りなどから風邪をひきやすい状態になります

ごみはきちんと片付け、害虫の発生を押させ、病気の蔓延を防ぎましょう

大震災をシミュレーションその9_その1

 

災害時にペットはどうするのか?という問題があります。

子供の数よりペットの数のほうが多い現在、

最近では震災後にペットの犬などが大量に野犬化したこともあり、

「同行避難」という考え方が浸透してきています。

 

とはいえ、自治体によって対応はまちまちで、受け入れ態勢が取れてない避難所も。

飼い主の方は避難所のルールに則って、周りの方に配慮して避難生活を送りましょう

大震災をシミュレーションその9_その2