非常持出袋の中身のリストや選び方を中心にもしものときのための情報をお伝えしますニャン

大震災をシミュレーション その4 発災時

20XX年 7月24日 午後6時50分

ミケちゃんは桃ちゃんに自転車のヘルメットをかぶせ、自分もヘルメットをかぶり、

非常持ち出し袋を背負いました。

さっきスーパーで買った桃ちゃんの好きなお菓子や食べ物、さらに飲料水も足しましたが、

重くなりすぎるようだったので、いくつかは家に置いていくことにしました

火事がどのあたりで起こっているのか分からなかったのですが、避難所の小学校よりも手前にある公園をまずは目指して進みます。

ミケちゃんはそこが一時避難場所だと知っていたのです。

 

すこし薄暗い程度なので普段ならそのまま歩いても大丈夫なのですが、

地面に亀裂が入っているところがあったりするので懐中電灯で照らしながら慎重に進みました。

すると、桃ちゃんが、

「ママー、ママー、ん!」

と言って何かを指さしました。

004_アパートを照らす

桃ちゃんの指の先には崩れた古いアパートがあります。

その中から、微かにですが泣き声が聞こえてきました。

最初、ミケちゃんはギョッとしてしまいました。

崩れたアパートの中から聞こえてきたので、幽霊なのではと思ったのです。

でも、よく聞くと泣き声に交じって、

「黒助くん、黒助くん」

と、名前を繰り返し呼ぶ声もします。

ミケちゃんは崩れたアパートに近寄って、

「あの!誰かいますか?大丈夫ですか?!」

大きな声で聴きました。

 

すると、泣き声が一瞬止まって、しばらくしてから

「お願い!助けて!足が挟まって出られないの!」

と、今度はハッキリと聞こえてきました。

 

ミケちゃんは助けなくてはとも思ったのですが、建物の中に入るのを一瞬ためらってしまいました。

アパートは崩れて1階部分はつぶれて2階部分だけが残っています。

その中に入っている間に2階部分も崩れてこないかと不安になったのです。

ですが、その時 桃ちゃんがまた

「ん!ん!」

と言って指さしたのです。

 

ミケちゃんは

(きっと大丈夫!)

そう自分に言い聞かせて中に入っていきました。

中に入るとすぐに声の主が分かりました。

棚の下敷きになっていますが、挟まれているのは足だけのようです。

棚も思ったよりも簡単に動かすことが出来ました。

004_クロちゃんとミケちゃんの出会い

「ありがとうございます」

助けてもらったクロちゃんはミケちゃんにお礼を言いました。

「この子があなたの声に気付いてくれたんです」

ミケちゃんは桃ちゃんの頭に手をのせてクロちゃんに紹介しました。

 

こういう時は複数の人で助けに行こう

今回、ミケちゃんは大人が自分一人しかいない状況で、助けに行ってしまいました

無事に助けてあげることが出来ましたが、場合によっては一人だけでは難しいこともあると思います。

また、余震で揺れてさらに建物が崩れてきたりと、二次災害が発生する可能性もあります。

そう言った時のためにも、複数の人で協力して救助するほうが良いでしょう。

閉じ込められた人を見つけたり、ケガなどで倒れている人を見つけた場合、周りの人にも声をかけてみんなで助けに行きましょう

大震災をシミュレーションその4